婚礼の席に華を添えるように優しく愛らしい色使いが魅力的です。また描かれる文様も縁起の良いものばかり。波の間から顔をだす2匹の鳥は「おしどり」です。おしどり夫婦という言葉があるように、2羽のオスとメスがいつも行動を共にし寄り添い合う様子は夫婦円満を意味しています。中心には大輪の花を咲かせた「牡丹」が描かれます。理想郷に咲く花と言われている「牡丹」はその姿から富貴や気品を表す文様です。また美しい女性を表す「立てば牡丹、座れば芍薬」という言葉があるほど、古くから愛されています。文様全体を包み込むような「波」は寄せては返し止まることのないことから、永遠の人生を意味する古典文様。「波」のように結婚生活もずっと続いて行きますようにという願いが込められています。婚礼のお祝いの気持ちが文様全体で表現された優しさ溢れる1着です。またこちらの黒留袖は夏用の単衣仕立てとなっています。6月から10月の暑い時期でも、黒留袖の美しさは変わらないままに、涼しく過ごすことができます。