日本の伝統を世界に発信し、パリコレクションなど様々に活躍し続けている桂由美の訪問着は美しき「日本の美」を表現しています。室町時代から安土桃山時代にかけ広まったとされる辻が花技法。訪問着の表情を豊かに表現している匠の技が生かされている作品です。山の水に流れるように描かれている桜の花は、五穀豊穣の神が宿るとされ「豊かさ」や「新しい門出」には好まれて描かれています。桜とともに描かれている藤の花は、天と地をつなぐものとされ、神や仏が乗る雲に通ずるとされています。花言葉は「あなたを歓迎します」の意味が込められています。また沢山の小さな花から形作られている姿から「長寿」や「子孫繁栄」の意味もあります。山から流れるように描かれている水の流れは、流水と言われ水は常に流れ清らかであることから「浄化」や「災厄を流す」とされています。美しき日本古来の伝統美はお召しになる方の美しさをさらに引き立ててくれることでしょう。