とても古典的なデザインが古風で素敵。ただ、古風と言っても、大胆な柄づかいが特徴的なお振袖だから、“古めかしい感じ”というよりも、レトロっぽい感じに受け取れます。大きなカーブは、波や水の波紋を表していて、豊かなラインは女性らしさを与えてくれる必見ポイント。こういった文様は、動きに合わせて着る人を美しく見せてくれるので、着物通からはとても好まれます。ちょっぴり日本画的な雰囲気もある大人っぽい柄行きと、水色の爽やかさ、若々しさが同時に味わえる贅沢な一着です。メインの柄には、御所車（ごしょぐるま）を用いました。いわゆる、上流階級の貴族たちの乗り物で、源氏物語などをイメージさせる、とてもクラシカルな文様です。特に今回は花で周りを囲ってあるので、華やかさがプラスされますね。全体を通して、すごく知的で聡明な美しさを印象付けてくれるお振袖です。大人っぽいお振袖をさらりと着こなして、衆目を集めるのも、気持ちのいいものかもしれません。