爽やかな空色と乙女色のチェリーピンクが可愛らしい振袖、開放感あふれる中にアイドルを思わせる絵模様がとても印象的です。空色の青は世界的に1番人気の色で「栄光」や「信頼」と言う意味があるそう。平和的で清潔感を感じますね。振袖の裾もとには乙女色全開のチェリーピンク、女性的で心や体が満ち足りた気分になります。そんな可愛らしい地色の振袖には素敵な意味のある絵柄が描かれています。ハート形の花文には花の中でも王者とも言われる牡丹の花があしらわれています。「幸福」や「富貴（ふき）」「高貴」などの意味があり、花の咲く様子が美しい女性に咲く姿に例えられたりします。さらに振袖を可愛らしく表現しているのは花びらの重なりが優美な八重桜。花びらが重なって咲く桜の事を総称してヤエザクラと呼ぶそうです。八重桜には多数の種類がありますが、大きな意味は「しとやか」や「豊かな教育」など知的な意味が込められています。派手さの中に凛とした上品な雰囲気があり、花びらの枚数によっても意味が変わってくるようです。１５枚～２０枚の花びらは「円熟した美人」や「純潔」、３０枚~40枚の花びらは「精神美」や「優れた美人」など。理知に富んだ素敵な絵柄の振袖は華やかさだけでなく人の見た目よりも内面の美しさを表す素敵な装いなのですね。