袷・単衣・薄物とは？季節で選ぶ着物の違いと見分け方ガイド │ 着物ライフスタイル

2025年6月16日

「袷（あわせ）と単衣（ひとえ）の違いがよくわからない」「薄物って何？」
着物を選ぶとき、こんなお悩みを感じたことはありませんか？
和装には、季節に合わせて仕立てや素材を変えるという日本ならではの美しいルールがあります。
とはいえ、見た目では区別がつきにくいこともあり、初めての方には迷いやすいポイントでもあります。
本記事では、「袷・単衣・薄物」の違いと見分け方をやさしく解説しながら、季節や用途に合わせて、ぴったりの一着を選ぶためのヒントをご紹介します。

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袷（あわせ）とは？秋冬〜春に着る基本の着物

袷とは、表地と裏地の二枚仕立てになった着物のこと。
裏地があることで生地に厚みとふくらみが生まれ、肌寒い季節でも安心してお召しいただけます。
もっとも一般的な仕立てで、フォーマルな場面でも好まれる仕様です。

着用時期：10月〜5月頃
見分け方：袖口や裾に裏地があり、ふっくらとした厚み
主な用途：結婚式・式典・七五三・お宮参りなど

当店では、留袖や訪問着の多くがこの袷仕立て。
通年対応モデルもございますので、時期を問わず安心してお選びいただけます。

単衣（ひとえ）とは？6月・9月の季節の変わり目に

単衣は、裏地のない一枚仕立ての着物。
見た目は袷とよく似ていますが、軽やかな着心地と通気性の良さが特徴です。
近年では気候の変化により、単衣を着る期間が広がる傾向にあります。

着用時期：6月・9月（気温に応じて5月末〜10月初旬まで着用される方も）
見分け方：袖や裾に裏地がなく、すっきりと軽い生地感
主な用途：季節の式典・夏の結婚式・お食事会など

当店では、写真写りの美しさと快適さを両立した「単衣の黒留袖」や「単衣訪問着」もご用意。
夏のフォーマルシーンにもおすすめです。

薄物（うすもの）とは？真夏に涼しさを演出する透け感素材

薄物は、絽（ろ）や紗（しゃ）など、通気性に優れた「透け感のある夏用の着物」のこと。
真夏の蒸し暑い日でも、風が通りやすく涼しげに見えるのが魅力です。
ただし、写真撮影時には輪郭がぼやけやすいなどの注意点も。

着用時期：7月〜8月
見分け方：肌や長襦袢が透けて見える薄手の素材感
主な用途：夏のお茶会・観劇・街歩き・カジュアルなお祝いごとなど

当店では、フォーマルな場面での薄物着用はおすすめしておりません。
透け感があることで、写真写りや格式面で不利になるケースがあるため、夏でも単衣の着物を推奨しております。

見分け方のポイントまとめ―表にして確認！

種類	袷	単衣	薄物
裏地の有無	あり	なし	なし＋透け感
着用時期	10月～5月	6月・9月	7月・8月
見た目の特徴	厚みあり／裏地あり	裏地なし／軽やか	涼しげで透け感がある
おすすめシーン	式典結婚式記念行事	初夏初秋のフォーマル	夏の街歩きカジュアルな場

着物選びに迷ったら？季節感と快適さのバランスを大切に

「この時期に袷で暑くないかな…」
「単衣って本当に6月だけ？9月でもいいの？」

──そんなお声に、私たちは『ご自身が心地よく過ごせること』を何より大切にしています。

たとえ季節外れであっても、見た目で袷か単衣かが判別しづらい着物では、体調や会場環境を考慮して単衣をお召しいただくことはまったく問題ありません。
マナー違反にはなりませんので、安心してお選びください。

また、着物の種類やサイズ・在庫状況にもよりますが、袷の着物に「夏用の襦袢」をセットして、できるだけ涼しくお召しいただけるようご提案することも可能です。
「袷を着たいけれど、少しでも暑さをやわらげたい…」という方は、お気軽にご相談くださいませ。

よくあるご質問（FAQ）

袷と単衣は、どちらを選べばよいか迷っています。

基本的には「10月〜5月は袷」、「6月・9月は単衣」が目安ですが、実際には気温や会場環境、お写真の写りなども大切な判断材料になります。
当店では、ご利用時期・会場・お写真のご予定などに合わせて最適な着物をご案内いたしますので、ご注文前にぜひお気軽にご相談ください。

単衣の黒留袖はフォーマルな場にもふさわしいですか？

はい、単衣でも礼装用に仕立てられた黒留袖であれば、結婚式や格式ある式典にも問題なくご着用いただけます。
当店では、フォーマルシーンにふさわしい単衣の留袖もご用意しております。
汗ばむ季節も快適に過ごせるよう、見た目の格と涼しさの両立を意識した品揃えです。

袷の着物を夏に着ても大丈夫でしょうか？

基本的には避けられることが多いですが、空調が整った屋内や写真写りを重視される場では着用される方もいらっしゃいます。
当店では、袷仕立てでもできるだけ涼しくお召しいただけるよう「夏用の襦袢」を組み合わせたご提案も可能です。
ご希望の方は、お気軽にご相談ください。

袷か単衣かは、見た目ではわからないのでしょうか？

はい、多くの場合は外からは見分けがつきにくいため、見た目の印象に大きな差はありません。
そのため、暑さが心配な時期は単衣を選ばれても問題ありません。
ご自身の体調や移動時間なども考慮し、安心して快適に過ごせる一着を選びましょう。

単衣の訪問着は、6月・9月以外に着ても大丈夫ですか？

最近では気温の上昇により、5月や10月でも単衣を選ばれる方が増えています。
マナー違反にはなりませんのでご安心ください。
当店では、ご希望の気候・地域に合わせたアドバイスも行っております。
レンタル前のご相談も大歓迎です。

薄物と単衣の違いがよくわかりません。

単衣は裏地がない一枚仕立て、薄物は「絽」や「紗」などの透け感素材で、夏限定の涼しげな着物です。
当店では、写真写りや格式を考慮し、フォーマルシーンには透け感のない「単衣」をおすすめしております。

単衣着物の在庫は限られていますか？

はい、単衣は季節限定の仕立てとなるため、袷に比べて在庫数はやや少なめです。
ご希望の時期が決まりましたら、お早めのご予約をおすすめしております。

単衣で留袖を借りたい場合、どこから選べばいいですか？

単衣仕立ての留袖は、当店の検索機能を使ってお探しいただけます。

商品ページ上部の検索条件にて、

「ご使用日」＝実際にご着用になる日（例：結婚式当日）
「季節」＝「単衣」

を選択して検索いただくと、該当する単衣の着物が表示されます。

また、袷仕立ての着物であっても、夏用の襦袢を組み合わせて涼しくお召しいただける対応も可能です。
商品やサイズの在庫状況によってご提案できる場合がございますので、ご希望がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。

汗をかきやすい季節、着物のお手入れが心配です。

ご安心ください。
当店のレンタル着物はすべてクリーニング不要・そのままご返却OKです。
汗をかいたり、多少の食べこぼしや雨濡れなどがあっても、通常使用の範囲であれば追加料金はいただいておりません。
また、当店ではすべての着物と小物を丁寧に点検・整備し、安心してお召しいただける状態でお届けしております。
「万が一汚してしまったら…」とご心配な方にも、『安心サポート』の仕組みが整っておりますので、リラックスしてご利用いただけます。

安心サポートについて

なお、まれにではございますが、修復が難しいほどの著しい汚れや破損、補償範囲を超える事象があった場合には、状況に応じて実費をご相談させていただくことがございます。
そのようなケースも含め、お客様の状況やご事情に寄り添いながら、事前・事後ともにできる限り丁寧にご案内させていただきます。
不安なことやご不明点があれば、どうぞ遠慮なくご相談くださいませ。

どの着物を選んでいいか分からない場合、相談に乗ってもらえますか？

はい、もちろんです。用途や時期、ご希望の雰囲気などに応じて、できる限り丁寧にご提案させていただきます。
当店では、基本的にメールでのご案内を中心としておりますが、受付時間内であればお電話でのご相談も承っております（※水曜定休）。

【お電話受付時間】
10:00〜12:00／13:00〜18:00（水曜定休）

対面でのご案内は行っておりませんが、メール・お電話を通じて、お客様のお気持ちに寄り添えるご案内を心がけております。
完璧にご要望に添えない場合もございますが、できる範囲で精一杯お手伝いいたします。
お気軽にご相談くださいませ。