新しい人生のスタートを祝う結婚式では、髪飾りの選び方が特に重要です。
黒留袖、色留袖、振袖に合った選び方について詳しくお伝えします。
華やかな日を彩るためのヒントをご提供します。
黒留袖のマナー
息子さんや娘さんが結婚される際、お母様の立場として選ばれるのが黒留袖です。
また、新郎新婦のご親族や仲人婦人も着用される、ミセスの第一礼装の着物です。
黒留袖の際には、シンプルでフォーマルな髪飾りを選ぶのが一般的です。
例えば、黒い塗りのかんざしやべっこう、パールのピンなど、高級感がありながらもシンプルなデザインのものが適しています。
髪をすっきりとまとめることが多いため、大ぶりのかんざしやピンが映えます。
黒留袖に合う髪飾りはさまざまなデザインがあります。
黒い塗りのかんざしは、地が黒色なのでデザインが映えます。
螺鈿やパールを施したものもあり、ブラックやダークブラウンの髪型によく合います。
べっこうのかんざしは、格調高く上品な印象を与えます。
本物のべっこうを使用したものは高価ですが、プラスチック製のものもあります。
白いかんざしは、上品さと明るさを演出できます。
黒留袖以外の和装にも合うので、幅広く使えます。
パールがあしらわれたかんざしは、シンプルで上品なデザインです。
和洋両方の装いに合わせやすく、洋風の会場や留袖にも良く合います。
Uピンタイプのパールピンは、小さなパールが付いており、ヘアレンジに取り入れやすいです。
ショートヘアの方でも使いやすいアイテムです。
色留袖のマナー
色留袖は、黒以外の色が地の留袖です。裾には途切れない「絵羽模様」と呼ばれる模様が入ります。
訪問着とは、上半身に模様があるかどうかで識別できます。
色留袖の格は、紋の数によって変わります。
背中、両袖、両胸に紋が入った五つ紋は黒留袖と同様に第一礼装とされます。
一方、背中と両袖の三つの紋や背中だけに紋が入った一つ紋は略礼装です。
色留袖は、結婚式や披露宴での親族として着用されることが一般的です。
姉妹や従妹など主役に近い立場の方も適しています。
年齢を気にされる方や振袖を着るには適さない方にもおすすめです。
年齢や既婚・未婚に関わらず着用できます。
仕事関連の部下の結婚式では、主賓として招かれる場合にも適しています。
色留袖は黒留袖との区別がつきやすいため、仲人様でも着用されることがあります。
色留袖に合わせる場合は、べっ甲や蒔絵、螺鈿、塗り、真珠、珊瑚など高級感のある素材で作られたかんざしや櫛が適しています。
第一礼装であり慶事にふさわしいため、着物の格にふさわしい品格ある髪飾りを選びましょう。
塗りやべっ甲のかんざしは、上品かつ華やかな印象を与えるため、おすすめです。
アップヘアにひとつ挿すだけで、格調高く素敵に仕上がります。
扇形や玉かんざしが一般的です。
また、パールがあしらわれたピンも上品で洋装にも合います。
若い方は小花のついた飾りも良いですが、色留袖には小ぶりなものが相応しいです。
振袖用の大ぶりな花やリボンなどの髪飾りは、色留袖には合いません。
身内の結婚式で色留袖を着用する場合は、髪飾りをつけなくても問題ありません。
控えめで小さな髪飾りを選ぶと素敵に調和します。
結婚式にお呼ばれの振袖のマナー
結婚式に着物で出席する際は、基本的にはアップスタイルがおすすめです。
振袖を着用する場合でも、成人式や卒業式のように髪型を過度に盛り立てないことが重要です。
派手で目立つ髪型は避け、控えめなスタイルを心がけましょう。
また、着物に整髪料が付着するとシミになることがありますので、注意が必要です。
可能であれば、着付け前にヘアセットを済ませておくと良いでしょう。
振袖スタイルでの髪飾りのマナーについて解説
晴れやかな結婚式に振袖を着用する女性がいるのは素晴らしいことです。
振袖は結婚式に華やかさを加え、お祝いの雰囲気を盛り上げてくれます。
しかし、結婚式で振袖を着用する際にはいくつか注意点があります。
成人式と同じスタイルで臨むと、知らず知らずのうちにマナー違反になることもあります。
まず注意すべき点は髪飾りです。
最近では成人式で人気の生花や造花を髪に飾るスタイルがありますが、結婚式ではマナー違反です。
結婚式では生花や造花で髪を飾るのは新婦のみが許されています。
ティアラ風の髪飾りや大きすぎる簪も避けましょう。
また、成人式でよく見られるファーのショールも避けるのが無難です。
毛皮類は殺生を連想させ縁起が悪いと言われており、結婚式の基本マナーとしてNGです。
また、派手で目立ちすぎるという観点でも避けた方がベターです。
目立ってしまったり、カジュアルな印象になってしまうので避けましょう。
防寒には大判のストールが適しています。
和装の場合、ショールは披露宴に入る前にクロークに預けるのが良いでしょう。
さらに、派手すぎない髪型や帯の締め方にも注意が必要です。
結婚式の主役は新婦であり、振袖の地色は白ではなく控えめな色が好ましいです。
自分が主役だった成人式とは異なり、結婚式に参列する際は控えめな装いが適切です。
振袖に合った髪飾りの種類や使い方のアドバイスを提供
- ちりめん
可愛らしく、ヘアアレンジに素敵なポイントを加えてくれます。 - つまみ細工
布をつまんで作られた「つまみ細工」は、和装に最適な髪飾りです。
上品で美しいので、和装の魅力を引き立ててくれます。 - リボン
着物姿を可愛らしく演出したい方には、リボンの髪飾りがおすすめです。
大きすぎないものを選んで、清楚な印象を目指しましょう。 - かんざし
「かんざし」とはまとめ髪に挿す髪飾りのことです。
「玉かんざし」はまん丸のフォルムが愛らしいです。
「バチ型のかんざし」はスタイリッシュな形状で、まとめ髪に挿すと格好良い印象になります。
平たいべっ甲の「平打ちかんざし」は大人らしく落ち着いた印象を与えます。
ヘアスタイルや着物の色に合わせて選ぶと、雰囲気が変わりますのでおすすめです。 - バレッタ
バレッタは、洋装にも和装にも合う便利なヘアアクセサリーです。
まとめ髪に留めれば、ヘアスタイルを引き立てる素敵なアクセントになります。
べっ甲のバレッタは高級感があり、和装にぴったりです。 - パール系
上品なパールの髪留めはまとめ髪に優雅な印象を与えます。
髪にパールを散りばめる「パールピン」も素敵です。
まとめ髪にパールを取り入れると、派手すぎず可愛らしいスタイルに仕上がります。
ふさわしい髪型は?
着物を着る際には、適切なヘアスタイルが重要です。
格調高い着物を着用する際に、ヘアスタイルが相応しくない場合、お洒落な装いも印象を損なうことがあります。
清潔感のある装いが大切ですので、ヘアスプレーやワックスなどのスタイリング剤を使って美しい髪の流れを作り、エレガントな雰囲気を演出しましょう。
後れ毛や乱れた髪は避け、前髪は整えて流すか、すっきりとアップにするのがおすすめです。
ふさわしい髪型やヘアセットについて、長い髪と短い髪の2つのパターンをご紹介します。
ロングヘアの場合
フォーマルな場では、髪型をアップにすることがマナーです。
ハーフ・アップや髪をおろすスタイルは適していません。
近年では成人式の振袖の髪型として、ポニーテールのように一つ結びにしたスタイルが人気ですが、髪をおろしたり、毛先を遊ばせたり、アップにした毛先を垂らすスタイルなども避けた方が良いでしょう。
毛先はすべてきちんと上品にまとめる髪型が良いです。
ショートヘアの場合
結婚式では、お辞儀をする機会も頻繁にあります。
髪の長さが短い方は、髪が乱れないようにヘアネットやピンを使ってしっかり固定すると良いでしょう。
前日までに準備しておくと良いこと
ヘアセットは個人の好みや髪質、髪の長さによって異なるため、自分に合ったスタイルを選ぶことが重要です。
自分に合う髪型がわからない方は、美容室で前もって当日の髪型を相談することをおすすめします。
美容師は多くの方のヘアアレンジ経験を持つプロですので、結婚式にふさわしく、自分にぴったりなヘアセットを提案してくれます。
当日にバタバタして納得のいく髪型にならない…という場合もありますので、事前に相談しておくと安心です。
素敵なヘアスタイルで結婚式の着物姿を引き立てましょう。
着物別マナー比較とまとめ
- 装飾の適度な量
- 黒留袖:シンプルで上品なデザインが好まれる。
- 色留袖:上品なデザインが好まれる。年齢により控えめな装飾はOK。
- 振袖:シンプルで清楚なデザインが適している。
- 色合わせのポイント
- 黒留袖:落ち着いた色合いの髪飾りが良い。
- 色留袖:上品で控えめな色合いの髪飾りが良い。
- 振袖:花嫁をひきたてるように、控えめな色使いがおすすめ。
- 装飾のバランス
- 黒留袖:適度な装飾で上品さを保つ。
- 色留袖:色留袖の華やかさを活かしつつ、装飾のバランスを取る。
- 振袖:シンプルなデザインで、振袖の美しさを引き立てる。
以上のポイントを押さえて、結婚式で適切な髪飾りを選び、上品で華やかな和装スタイルを演出しましょう。
当店では、お客様の夢を叶えるための豊富なラインナップをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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