叙勲式とは、国家や公共への長年の貢献に対し、日本政府より勲章が授与される、たいへん格式の高い公式行事です。
受章者にとっては人生の節目ともいえる栄誉であり、ご家族や関係者にとっても誇りあふれる特別な機会となります。
叙勲は、春(4月29日:昭和の日)と秋(11月3日:文化の日)の年2回に発表され、これに続いて授与式が執り行われます。
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叙勲の種類と授与形式
叙勲にはいくつかの種類があり、授与される勲章は以下のとおりです。
- 旭日章(きょくじつしょう)
政治・経済・産業・地域活動など、広範な分野での功績に対して授与 - 瑞宝章(ずいほうしょう)
教育・医療・学術・行政など、公務関連の分野での貢献に対して授与 - 文化勲章(ぶんかくんしょう)
芸術や学問分野における顕著な功績を称える章 - 宝冠章(ほうかんしょう)
主に女性に対して授与される章
それぞれの勲章には「大綬章(だいじゅしょう)」「重光章(じゅうこうしょう)」「中綬章(ちゅうじゅしょう)」などの等級があり、功績の内容や規模に応じて細かく分けられています。
式典の形式と流れ
「叙勲式ってどんなことをするの?」と気になる方へ。
叙勲式は、国家からの深い敬意と感謝の気持ちを形にして、勲章や賞状を丁重に授与する厳粛なセレモニーです。
叙勲式の形式は、主に次の2通りです。
- 親授式(しんじゅしき)
皇居にて天皇陛下から直接勲章が授与される、最も格式の高い儀式。大綬章などの上位勲章の受章者が対象です。 - 伝達式(でんたつしき)
都道府県庁や総理官邸などで行われ、勲章と賞状が総理大臣または知事を通じて伝達されます。多くの受章者はこちらに参加されます。
- 受付・集合
指定された時間に会場に到着し、受付を行います。 - 式典の説明・整列
会場内で式の流れや立ち位置、授与順の案内があります。 - 授与・伝達
お名前が呼ばれ、一人ずつ賞状と勲章が丁重に手渡されます。 - 記念撮影
集合写真や個人での記念撮影の時間が設けられることがあります。 - 解散・祝賀
式後はご家族との記念撮影や小規模な祝賀会が行われることも。
このように記念に残る場面が多いため、装いは写真映えも意識して選ぶと、美しく心に刻まれる特別な思い出となることでしょう。
叙勲式の服装マナー
自治体からの案内文に「訪問着でも差し支えありません」と記載されていることがあります。
これは、基本的な礼節が守られていれば訪問着も受け入れられるという、ある程度の柔軟性を持った表現です。
とはいえ、叙勲は人生の節目ともいえる晴れの舞台であり、式典の様子が写真や映像に記録として残ることも多くあります。
そのため、より格式や品格を大切にされたい方には、五つ紋入りの色留袖をお選びいただくのが安心です。
叙勲式は国家的な公式行事であることから、ご本人はもちろん、ご同伴の方におかれましても、格調高い礼装(フォーマルウェア)を心がけていただくのが望ましいでしょう。
モーニングコート(昼の正礼装)が一般的です。
格式を重んじる場面にふさわしく、白シャツ、シルバーネクタイ、黒革靴など一式で整えることで、式典にふさわしい品格を表現できます。
第一礼装としては、五つ紋付きの色留袖が最も一般的です。
なお、黒留袖は喪服の印象が強いため、皇室の儀式などでも避けられる傾向にあり、叙勲式のような慶事では控えるのが望ましいとされています。
そのため近年では、灰桜、薄藤、水浅葱などの淡い色合いの色留袖が上品な華やかさを添える装いとして広く支持されています。
模様は鶴、御所車、松竹梅、宝尽くしなどの吉祥文様がふさわしく、皇室の象徴とされる菊の文様は避けるのがマナーです。
洋装の場合は、落ち着いたカラーのロングドレスや、上品なフォーマルスーツが適しています。
着物・モーニングはレンタルでも大丈夫?
叙勲式における装いは、正礼装であることが大切です。
その条件を満たしていれば、着物・モーニングのレンタル利用もまったく問題ありません。
当店では、叙勲式にふさわしい正絹・五つ紋付きの色留袖・黒留袖や、モーニングコート一式を、安心のフルセットでご用意しております。
ホテル・式場への直送も承っておりますので、遠方からのご参加でもご安心いただけます。
「何を選べばいいか分からない」「初めてのことで不安」という方も、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
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よくあるご質問(FAQ)
まとめ
叙勲式は、ご自身やご家族にとってかけがえのない人生の節目です。
装いを整えることは、その喜びと敬意をかたちにする大切な一歩。格式ある場にふさわしい品格と華やかさを兼ね備えた装いで、思い出に残る一日をお迎えください。
当店では、初めての方にも安心してご利用いただけるよう、レンタルからご返却まで丁寧にサポートいたします。
どんなことでも、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
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